🛒 はじめに：その「グレインフリーフード」の裏側をチェック！
高タンパク・低炭水化物志向のフードや、グレインフリーのフードを選ぶ際、「えんどう豆タンパク（Pea Protein）」という原材料をよく見かけます。
健康的で良い成分だと思われがちですが、実はこの**「タンパク質だけを抽出・精製した原材料」こそが、愛犬・愛猫の不調（涙やけ、痒み、軟便）の隠れた原因**になっている可能性があります。
なぜ、普通の「えんどう豆」ではなく、「えんどう豆タンパク」が不耐性リスクを高めるのか、その秘密を解説します。
1. 似て非なる別物！「加工度」の違い
① えんどう豆 (Whole Pea)：低加工
丸ごとのえんどう豆は、デンプンや食物繊維、タンパク質など、様々な成分をバランスよく含んでいます。加工度が低く、身体が馴染みやすい形です。
② えんどう豆タンパク (Pea Protein)：高加工
これは、デンプンや脂質を特殊な方法で取り除き、タンパク質だけを人工的に高濃度に濃縮・抽出したものです。
【重要】 私たちの不耐性検査では、この２つを全くの別物として扱います。
2. 🚨 高加工が引き起こす不耐性リスク
なぜ、タンパク質を濃縮・抽出すると不耐性リスクが高まるのでしょうか？
理由① タンパク質が高濃度になる（摂取量の増加）
高濃度に濃縮されたタンパク質は、体に合わない成分の摂取量を必然的に増やします。元のえんどう豆が少量しか入っていないフードでは問題なくても、濃縮されたタンパク質を毎日大量に摂取することで、慢性的な不調が強く出てしまうのです。
理由② 構造が変化する（体が異物と誤認）
抽出・精製の過程で、熱や化学処理が加わることにより、タンパク質の**立体構造が変化（変異）**します。
この**「形が変わったタンパク質」に対して、愛犬・愛猫の体が「異物だ」**と認識し、アレルギーや不耐性反応を新たに引き起こすことがあります。
つまり、**「えんどう豆は大丈夫」でも、「えんどう豆タンパクはNG」**というケースは非常に多く発生します。
3. 失敗しないためのフード選びと体質チェック
「えんどう豆タンパク」が原材料の上位に記載されているフードを選ぶ際は、次のポイントを必ずチェックしましょう。
1. 原材料表記のチェック
可能な限り、「〇〇タンパク（Protein）」と抽出精製された原材料が上位に記載されていないフードを選ぶことを推奨します。
2. 確実に合うフードを見つけるために
もし現在のフードで不調が続いているなら、原因をピンポイントで特定するのが最速の解決法です。
私たちの不耐性検査（アレミッケ）では、「えんどう豆」と「えんどう豆タンパク」の両方を個別にチェックできます。
どちらが真犯人かを知ることで、「体に良いはず」という思い込みから脱却し、本当に愛犬・愛猫の体質に合った最適なフードを選び直すことができるようになります。
